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フロスを使って歯周病予防

県内の養成所は長崎歯科衛生士専門学校(長崎市)、長崎医療技術専門学校(同市)、九州文化学園歯科衛生士学院(佐世保市)の3カ所があり、現在、新年度入学生を募集している。 「デンタルフロスを使って歯周病を予防しよう」と、全国の歯科衛生士の有志が「グッバイ・ペリオ(歯周病)」プロジェクトを始動させた。日本の成人の約8割が歯周病という状況の改善のため、歯科医院外での予防・啓発活動にも力を入れる考え。現在約1600人が参加しており、本県でも7人が登録している。

 歯周病は歯の周りなどに歯垢(しこう、プラーク)として付着した歯周病菌が原因で、歯を支える歯肉や骨が破壊される生活習慣病。歯肉が赤く腫れるなど症状の軽い段階を「歯肉炎」、さらに進行して骨が溶け始めた段階は「歯周炎」と呼ばれる。最近は歯周病と心臓病や糖尿病などが相互に悪化させることなどが分かってきている。

 日本人のほとんどが毎日歯磨きをしているのに歯周病が多いのは、歯と歯の間、歯と歯肉の境目の歯垢が取れていないからとされる。歯ブラシによる歯磨きだけでなく、糸状のデンタルフロスなどを使ったケアが不可欠という。

 プロジェクトは歯科衛生士向けの雑誌で呼び掛けがあって、昨年1月に発足。歯科医院での業務のほか、まずは身近な人たちに声を掛け10万人にフロスを普及させることを目指している。

 県内から参加している森千亜希さん(35)と本村菜留美さん(27)は長崎市旭町のすえなが歯科医院に勤務。小学校や幼稚園、公民館など院外で講演することもあるという。

 「近年はいろんなケアグッズが増え、患者さんの知識も豊富。だが、家庭環境などで口の中の様子は格差がある」と森さん。「健康維持だけなく、口元を気にせずに笑ったり話したりできるなど、口腔(こうくう)ケアはその人の生活に大きく関係している。きちんとしたケアの方法を伝えていきたい」と意欲を語った。

 プロジェクトでは4月4日を「歯周病予防デー」として設定、あらためて全国にアピールする予定。


長崎新聞2月4日
by hayashi_shika | 2013-02-11 20:27 | 健康情報
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