人気ブログランキング | 話題のタグを見る

経口ビスホスホネートの副作用報告、年間80-100例

 こんな記事が出ていました
Yahoo! ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100930-00000009-cbn-soci

厚生労働省は9月29日、医薬品・医療機器等安全性情報272号を公表し、骨粗鬆症治療などに使われる経口のビスホスホネート(BP)系薬剤の服用後、顎骨壊死・顎骨骨髄炎の副作用が年間80-100例程度報告されていることを明らかにした。

BP系薬剤については、悪性腫瘍時の高カルシウム血症などに使われる注射剤で顎骨壊死・顎骨骨髄炎のリスクが高いとされ、2006年10月に添付文書が改訂され、注意喚起が図られた。一方、骨粗鬆症の治療に使われる経口剤でも、使用量とともに顎骨壊死・顎骨骨髄炎の副作用報告が国内で集積されていることなどから、厚労省は今年6月、BP経口剤の使用上の注意に顎骨壊死・顎骨骨髄炎に関する記述を加えるよう関係企業に指示している。
 今回の発表によると、BP経口剤の顎骨壊死・顎骨骨髄炎の副作用報告は、07年が80例、08年が101例、09年が84例だった。09年の薬剤別内訳は、アレドロン酸ナトリウム水和物(帝人ファーマ/万有製薬のボナロン/フォサマックなど)が70例、リセドロン酸ナトリウム水和物(味の素製薬/武田薬品工業のアクトネル/ベネット)が13例、エチドロン酸二ナトリウム(大日本住友製薬のダイドロネル)が1例、ミノドロン酸水和物(アステラス製薬/小野薬品工業のボノテオ/リカルボン)がゼロ。顎骨壊死・顎骨骨髄炎のリスク因子にはBP製剤投与のほか、口腔の不衛生、抜歯などの歯科処置の既往が知られているが、今回の症例には、投与中に口腔の衛生管理を怠ったと考えられる症例や、BP経口剤の投与中に歯科医師が投与を受けていることを知らずに抜歯などの歯科処置を行った症例も含まれている。
 厚労省は、こうした副作用報告は必ずしも因果関係が明らかになったものではないとしながらも、注意喚起する必要性があると判断した。

BP製剤を飲まれている患者さまはたくさんおられます。
飲まれている方は必ず治療前にお知らせください

by hayashi_shika | 2010-10-01 17:10 | 歯科臨床
<< 歯科衛生士復職支援講習会 臨床歯科を語る会実行委員会 >>